本校では、以前から多くの学年にて「教科担任制」に取り組んでいます。
ここ数年においては2年生以上で実施を続け、高学年になるに従ってその割合をより高め、中学進学以降の学習・生活環境の変化への順応を促すとともに、担任外の様々な専門性をもつ教員による関わりによる人間関係の広がりを図っています。
社会科(6年生)では、学年担当の担任(1人)が自らが受けもつクラスを含む全クラスの社会科指導を受け持ち、いわゆる「交換授業」の手法を取り入れています。
この教科では、昨年から取組をすすめる「自由進度学習」の要素を取り入れた学習がすすめられています。
学習内容をおさえるための「知識・技能」の理解の場面、個々の子どもたちの学習進捗の具合を確認し合う場面を設けることも行いながら、全体共有する場面と、それぞれが目標設定し、自ら設定した目標に向けて学習内容を吟味し、整理・分析・まとめ表現していく活動が黙々とすすんでいきました。
「知識・技能」の習得(インプット)と習得した内容を用いた活用(アウトプット)のバランスの取れた教科指導のあり方を模索が続きます。
こうした取組を進める背景には、教科の学びを通して子どもたちが社会に出た際に「求められる資質能力」を身につけていくことをねらいがあります。
学習をみなの力でつくりあげようとしていく教室には、今も昔も同じ「凛」とした空気が流れていました…。